廃棄物情報
 

 東京都が企画している「産廃に係る第三者評価制度」について、どの様な制度で、今後、どの様な展開をするのかについてQ&Aで考えてみたい。
 まだ、概要は明確でなく、これから逐次構想を作り上げて行く段階である。

Q:産廃に関する「第三者評価制度」とは、一体何なの?
A:環境省が、平成17年4月に「産業廃棄物処理業者の優良性の判断に係る評価制度」の基本的な考え方、仕組みを示したけれど、これは産業廃棄物処理業者、適合性を審査する都道府県の役割を示すとともに、排出事業者の処理業者の選定に活用するための情報提供に役立つことを目的としたものなんだよ。
 しかし、東京都は、国とは別個に、「第三者評価制度」を創設することを目論んでいると言うことなんだ。
Q:何で、東京は、国とは別途に、新しい制度を作ろうとしているの?
A:東京都によれば、国の制度は、評価に当って、財務諸表の提出、企業情報の公開など必須要件が多く、形式的且つ実務的でない制度と捉えており、もっと実態に合わせて、泥臭い、弱小業者でも対応可能な現実的な制度にしたいとしているんだ。その為に、「第1段階」と「第2段階」とに分け、「第1段階」は、東京都独自の弱小業者などに裾野を拡げ、我々中小企業、零細でもチャレンジできる現実的な評価方法を採用して、登録業者としたい。また「第2段階」は国が求める評価項目をクリアし、更にレベルアップした業者 即ちトップランナーの育成を第2段階として考えているんだ。
Q:では、東京都が掲げる「第三者評価制度」の目的は?
A:優良業者の育成を目的とし、自分に見合ったレベル、分野を選択し、自主的に努力することを通じてインテンシブを与え、健全な廃棄物処理・リサイクルビジネスの発展の促進に寄与したいとしているんだ。
Q:環境省の評価項目とは、どの様に異なるの?
A:国の評価基準には、情報公開が強く言われており、例えば、 (1)申請直前の5年以上にわたり、会社情報、地域融和まですべての項目をインターネットで公開する、 (2)事業の用に供する施設の概要  (3)最終処分までの処理行程 (4)直前3年の各事業年度の財務諸表 などが求められているんだ。
 これでは、仮に、借金が多いだけで不適正会社にされたり、財務諸表で、もうけ過ぎだから、廃棄物処理価格を引下げろとか、目的以外に使用されるケースが危惧されると思うよ。
  一方、東京都の求める「第1段階」の評価項目は、弱小業者など裾野を拡げて、 (1)整理・整頓の行き届いた会社、即ち、5S運動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を展開している会社とか  (2)社員教育が適宜行われているとか  (3)遵法精神が行き届いていると言った項目について評価して行きたいとしている。ただし、決算数値を全く無視することは不可能なので、最小限の代表数値に止めたい。
Q:第三者評価検討委員会には、もともと不信感があるよね。例えば、廃掃法の「欠格要件在り方検討会」などは、5人のメンバーのうち、学者が4人、弁護士が1人では、業界の実態が全く反映されていないよね。評価検討委員会は、現場の実態を把握していることが必要だと思うんだ。
A:東京都では、その辺を配慮し、よく各方面の意見を聞けるような委員の構成にしたいとしているよ。
Q:第三者評価制度の今後の進め方については、どの様に考えているのかな?
A:あくまで慎重に制度設計を行っていきたい。1年以上掛けて、各業界および関係先の意見を十分聞きながら進めたいとしているよ。既に、東産協をはじめ諸団体から意見が出されており、今後も、その都度、業界に説明し、制度設計を進めていくとしているんだ。
Q:現在、同様の趣旨である「エコトライ協定」等との関係はどうなるのかな。
「エコトライ協定」も、信頼関係を充実させるための東京都知事と業者の紳士協定的なものと聞いているけど。

A:この制度は、自ら手を上げて制度に参加していくことに意味があると思うが、第三者評価制度のスタートに合わせて、この「エコトライ協定」は、発展的に解消することにしたいと思う。

 いずれにしても、第三者評価制度をより良いものにして行くためには、柔軟な発想で、一歩、一歩前進して行く必要があると考えている。
  皆さんの中から、いろいろな意見があれば、大いに主張して協議を重ね、より良い制度をみんなで作って行きたいと思う。






 廃棄物処理手数料については、かねてから検討が進められていたが、7月12日の東京二十三区区長会総会において、現行 1kg当り@28.5円を@32.5円に@4円/kg値上げし、平成20年4月1日より実施することを決めた。これにより、各区は、区議会で条例を改正し、10月20日以降広報される予定。
 今回の値上げは、平成6年7月以来の値上げであり、実に14年振りとなる。この間、燃費の値上げ、排ガス規制による車両の入れ替え、人件費のアップ、分別費用の上昇などコストが急速に値上がりしている。
 このような窮状を排出事業者にご理解願い、早めに伝える努力をお願いしたい。各区及び東廃協においても、排出事業者向要請文を作成する。


バックナンバー
電子マニフェストと紙マニフェストの運用比較他
再度、欠格要件の見直し要望書提出他
一般廃棄物事務取扱いの区移管に伴う許可更新・変更届等申請手続簡素化について
計量精度向上PJのモデル企業の進捗状況について他
一般廃棄物処理手数料の値上げ延期について回答
環境経営システム「エコアクション21」認証登録に取組もう
事業系一廃に於ける「弁当がら等」及びこれに付帯する廃プラ焼却について申し入れ
(東廃協の主張)「事業系一廃の産廃化」の動きを阻止する
「欠陥要件」の緩和策について環境大臣に請願書を提出
清掃事業の区移管暫定期間後の対応について

清掃事業の区移管後の対応に新たな動き
青ナンバー取得義務づけへ国土交通省
清掃事業の区移管暫定後の対応についての動き
ディーゼル車排出ガス規制に間に合わない場合 一部猶予
廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律
引越時に発生する廃棄物の取扱マニュアル策定
「循環型社会形成推進基本法」の制定

東廃協のご案内組合員の紹介組合加入のご案内青年部
廃棄物情報とうはいきょうご相談窓口LINK
HOME